ワニが好きな理由を上位下位関係分析してみた
先日参加したワイワイCAFEの懇親会にて、UXとかなんとかの分析手法を身につけたいんだったらまずは自分のことでやってみればいいじゃん、というお話がありまして。たしかに!と思ったのでやってみました。
私はワニと学ぶ!UXデザイン入門というプレゼンをつくるくらいワニが好きなので、今回は上位下位関係分析(ラダリング)で、その本質的な理由について探ってみました。(上位下位関係分析の詳しいやり方は、以前書いた記事をご参照ください)
本質的要求価値
ということで、分析結果 ↓
ワニは私の「憧れを投影するもの」であり、「好奇心を持ち続けたいという執着にも似た思いを象徴するもの」なので、私はワニが好き。
私がワニを好きな理由(行為目標・価値と事象)
- 特別でありたい
- ワニ好きはあんまりいない
- 身近すぎず、特別感がある
- 自分もこうなりたい
- 動かない安定感
- 面倒見がいい(母ワニが子ワニの面倒を見ているのがすごいかわいい)
- 生涯成長し続ける
- 周囲の意図に左右されない
- 知らないことを知りたい
- 思い込みを壊してくれる
- 存在は知られているのに、知られていないことも多い
- ワニの形態に惹かれる
- 見た目がかっこいい
- 見た感じつよそう
- 見た目がしなやかで美しい
- 被毛が無い(→アレルギー持ちなので、被毛があると研究する時つらい)
- 観察していたい
- 生きてる様子を観察できる(→恐竜とか化石生物はちょっとよくわからないので、やはりいま生きてる姿を見たいです)
- 見てて飽きない
- 動きがちょろちょろしてない(落ち着きがある)
- 意外性を楽しみたい
- 意外とゆるさもある(遊んだりもする)
- 意外と早く動く
- 意外とコミュ力が高い(→一頭で暮らすイメージがありましたが、実は群れになったり音声でコミュニケーションをとったりしていて、社会性が高いのがいい)
- 大人と子供のギャップ
- 強いくせに弱い(ストレス耐性はわりと低かったり)
- その他
- 嫌いになる要因がない
そうか……
私、ワニになりたかったんだ……
分析してみて
やりながら自分でもすごいシュールだなと思ったのですが、結果がでてくるのでめっちゃおもしろかったです。小難しそうな名前の分析手法を実践で理解できるし、自己分析もできるし、一石二鳥!一粒で二度おいしい!
みなさまも、自身が好きなものや続けていること・ついやってしまうことなどがあれば、上位下位関係分析でその本質的な理由について探ってみてはいかがでしょうか。意外な事実が見つかるかもしれないですよ。
【勉強会】UXワイワイCAFE_150523_UX、デザイン思考、サービスデザインのためのユーザーインタビュー入門
ワイワイCAFEに参加してきました。恒例の勉強会メモです。
インタビューのプロがその場でインタビューを行い、その様子を別のインタビューのプロが解説してくれるというすごい企画。やあーすごかったです。
概要
- https://uxd-hcd-waiwai-cafe.doorkeeper.jp/events/24107
- 日時:2015年5月23日 14:00〜17:00
- 場所:IMJ(青葉台)
- 目的:「マーケティング/商品企画のためのユーザーインタビューの教科書」出版記念イベント。「インタビューの極意」をセミナー形式で学ぶ
インタビューライブ!part1のポイントまとめ
- 「最近、あなたが気になっていることは?」をテーマにインタビューを実演
- 映像で振り返りながら、ポイントを解説
- 以下、インタビューの内容は割愛して解説だけ!
話を聞く姿勢
- 相づちやメモの取り方、相手を見るタイミングが大切。たとえば、見られすぎると緊張するので見過ぎないとか
- インタビューに慣れないうちは、意識的に過度なくらいに相づちをやるといい
- インタビュアーは、インタビュイーの考え方を理解するために聞いている。共感のひとこと「ああそうか、なるほど」を自然と言うといい
話を引き出すテクニック
- 「気になっていることは?」と聞かれたら、聞かれた側は自然とポジティブな意味で答えようとしてしまう。ここでポジティブでもネガティブでもいいよ、と伝えてあげるといい
- 相手の価値観を引き出す質問をうまくする
- 話の軸がぶれているなと気付き、それを修正する。こういうふうに視点が変わってしまうことなどはよくあって、「私ならできるかもしれないけど母なら無理かも…」みたいな答えが出てくるとか。けど、インタビュイーは誠意を持って考えて答えてくれているので、それを否定するのはぜったいだめ。「あなたはどう思いますか?」と自然に視点をもどすのが重要
- インタビュイーの考えや気持ちをその方で語ってもらうためには、オープンクエスチョンが重要
- 逆に、インタビュイーの言葉を確認するためには、クローズドクエスチョンやオウム返しも重要
場をコントロールする
- はじめに見込み時間を相手に伝える。どれくらいの時間が必要になるのかを伝えて、相手に安心感を与える
- インタビュアーが次のことを考えている「間」が、インタビュイーにとってストレスにならないように配慮する
インタビューライブ!part2のポイントまとめ
- 同上!
話を聞く姿勢
- インタビュアーの自己紹介をはさむことで、インタビュイーに安心感を与える
- インタビュイーの言葉をオウム返しすることで、そのことについてもっと聞きたい、という姿勢を表すことができる
- 相手の話し方を観察しながら、話を聞く
話を引き出すテクニック
- 「気になっていること」というテーマをインタビュイーに気づかせない聞き方。直球で聞いちゃうと話の幅を狭めてしまう可能性があるので、あえて別の切り口(「今回は時間の使い方について聞かせてください」とか)から攻めてみる
- 本当に知りたいことを直球で質問するだけじゃなくて、相手に状況をイメージさせる質問をしたうえで、知りたいことを聞く
- 「会社の人」みたいな一般化した単語ではなく「先輩」とか「同僚」とか具体的な単語を使い、状況をイメージした答えを引き出しやすくする
- 相手の言葉をオウム返ししているようで、頭のなかではしっかり咀嚼して聞き返し、次の話に展開していく
- 話の視点(個人の話と会社の話、過去の話と未来の話、とか)を切り替えるときは、質問のペースを変えてみる
場をコントロールする
- インタビューの終わり際に、これまで聞いた内容を要約して聞き返し、こういう理解で大丈夫かを確認する
ユーザーインタビューを体験してみよう
- 3人一組で、5分間のインタビューを3セットやってみる。役割は以下
- インタビュアー:他の人に紹介できるくらいに相手のことを深く知るのが目標。5分間しっかり聞く!
- インタビュイー:本当にインタビューを受けているつもりで、質問に正直に答える。全ての質問に答えなくてもOK
- ジャッジマン :インタビュアーがインタビューの基本技を使えているかどうか、チェックシートでチェックしてフィードバックする
- 今回は入門編なので、深堀りとか難しいことにチャレンジするのではなく、基本技を意識してやってみる
- チームディスカッション
- 先ほどのインタビューとは別の人と4〜5人1組になって、感想の共有しつつ、著者への質問を書き出す
出てきた感想や質問
パネルトークセッション
- (モデレーター太田)この仕事をやっていてよかったというエピソードは?
- (三澤)以前、ペルソナ1人に対して、500人がアイデアを出すという経験ができた。すごくエキサイティングだった
- (奥泉)同じことを長く続けることができない性格だが、今の仕事は10年続いている。毎回会う人が変わって、話すことも変わる。毎回違うということが楽しいと思えるのが幸せだと思う
- (伊藤)インタビューが終わった後に、インタビュイーの方から「楽しかったです。また呼んでください」といってもらえると楽しい。あと、インタビュー結果を受け取ったクライアントから「やってよかった」といってもらえるとうれしい
- (山崎)人と話すこと自体が素直に楽しい。お客さんの要求(=現実)を捉えてモノを作るということが正しいと信じているので、楽しい。あと、いろんな有名人と会えるのが楽しい
- (モデレーター太田)インタビューの計画のしかたについて、気をつけるべきことは?
- (山崎)そういう、大切だけどうまく説明するには時間がかかることというのは、本に書いています(笑)
- (三澤)インタビューの計画が一人前にできるようになるには、とても時間がかかると思っています。小道具を使ったり、場所を変えてみたり、いろんな工夫ができる。それをしっかりと設計できるようになるために、なんのためにやるのかというのを理解する必要がある
- (奥泉)そもそもなんでインタビューをやる必要があるのか、というのをクライアントから聞き出すというところからがインタビュー。そこが計画の難しさなんだと思う
- (会場質問)自分の興味関心のないトピックの時に、どう質問を投げかければいいのか
- (伊藤)わからないなりに、バカのフリをするしか無いかなと思う。「それは○○ということですか??」と聞いて否定させるとか、自分の理解と相手の理解のギャップを無くす方法を探る感じ
- (会場質問)あまり喋らない人から、どうやって話を引き出せばいいのか
- (伊藤)たとえば、少し話してくれた内容に対して解釈を加えて、「こういうことですか?」という広げ方をするとか。反応を見て、少しでも反応が多いところを掘り出してみるとか
- (奥泉)若い男性は特に話をしてもらいにくかったりする。そういう時は、母親のような立ち位置で聞いてみる。「それだとお母さんわかんないからさー」とか。話慣れない人の場合は、とりあえず口を動かさせたりする
- (三澤)相手のテンションに合わせてみたりするのも大切かなとおもう
- (山崎)無理に答えを引き出すことよりも、相手に心を偽らせない(自己一致)ことのほうを重視している。あとは、言葉の定義が人によって違ったりするので、それってどういう意味かを聞いたりする
タヒチまで「なにもしない」をしに行ってきました
今回の旅行のテーマは「なにもしない」。なのでアクティビティなどの予定はなにもなし、終日自由行動。気が向いたら海で泳ぎ、疲れたら本を読むといういわば晴泳雨読な日々を過ごしました。
泊まったホテルは憧れの水上バンガロー。
なにもしなかった思い出① 海
なんといっても海がめちゃくちゃキレイで、カラフルな魚もいっぱいいました。潜ると魚がたくさん寄ってきてすごいコワかったので、魚がいるところで泳ぐのはちょっとやだなあと思いました。
(水中カメラを持ってなくて海中の写真はないので、想像してください、美しい魚たちが海中で無力なあなたを取り囲む様子を…)
なにもしなかった思い出② ウニ
バンガローの床が一部ガラス張りになっていて、海をのぞけるようになっておりまして。眠れぬ夜はこの窓を覗きながらひたすらウニ探しをしていました。
こういう撮れているんだかいないんだかのウニの写真が15枚ほどあったのに対し、ホテルで10回分(=25品)食べたはずの食事の写真はわずか10枚。なぜだ。
ウニの合間にトイレの写真を撮っている。なぜだ。
なにもしなかった思い出③ タヒチアンダンス
ホテルのレストランで特別開催されていたタヒチアンダンスショー。この筋肉、刮目せよ。ってかんじでした。ダンサーさんの後が実はビュッフェの料理が並ぶ台だったので、後を給仕スタッフがふつうに通るのがシュールでよかったです。
なにもしなかった思い出④ ティキ
ホテルの至るところにこういう石像や木造(ティキというそうです)があるのですが、モーレア・パール・リゾートの入り口には、すごい大きいお尻の石像(大きいはお尻にも石像にもかかる)があって、その写真を撮りそこねたのが今回の旅の心残りです。
その他まとめてハイライト
- 滞在中予定がなすぎてKindle本10冊読みきった
- 覚えたタヒチ語はふたつ、「イアオラナ(こんにちは)」と「マウルル(ありがとう)」
- モーレア島からタヒチ島に渡る際、海が大荒れで揺れに揺れて、ちょっとだけ死を覚悟した
- ハネムーンだったのに二人で写った写真がほぼない
総括
なんもしなかったけど、また行きたいと思う良い旅でした。 モーレア・パール・リゾートまた泊まりたいです。