上位下位関係分析法で、ユーザーの「本質的なニーズ」を見つける
デザインリサーチ手法についてのワークショップで、TAをやってきました。 そこで取り上げた分析手法「上位下位関係分析法」について、ざっくりまとめたメモ。
上位下位関係分析法とは
インタビューや行動観察から得た情報を分析し、その対象の方が「心の奥底でやりたいと思っていること =本質的なニーズ」を明らかにするための手法。
実際使うとこうなりますっていうのを書いてみました ↓
使うもの
- インタビューないし観察の結果:議事録など
- 模造紙:3〜4段の領域に区切っておく
- ポストイット:大きめのもの、3色
- マジック
分析の流れ
ざっくり言うと、
- カード化する
- まとめる
- さらにまとめる
というかんじ。 以下、具体的に書いていきます。
カード化する
「めんどうくさい」と書くのと「△△に時間がとられて、〇〇まで作業に手を割けない」と書くのでは、まったく分析が変わってくる by UX京都2013#05 半構造化インタビューと上位下位関係分析法
まとめる
さらにまとめる
- 行為目標のカードを、上記と同じ要領でさらにグループ化し、インタビュー対象者の心の底にある本質的なニーズが書き出せるくらいにまとめあげる。
- まとめるといっても、「幸せになりたい」のような抽象的なものになってしまわないように注意。そこまでやっても、サービス開発には活かしにくいので…(参考:サービスデザイン方法論2014 第4回:ユーザーインタビューと要求抽出 レポート)
- 本質的ニーズのカードは、模造紙の最上段に貼る
ワークショップで上位下位関係分析法をやってみた所感
ワークショップはデジハリの学生さん向けに行いました。
やはりカード化やグルーピングのコツがなかなかつかみにくく、あーでもないこーでもないと試行錯誤しながら進めていたので、予定時間の30分を大幅に超過…。ですがどのチームも結構な熱量であれこれ考えながら分析していて、その様子にとても刺激を受けました。
ここからペルソナをつくって、企画書のまとめです。どんな企画に仕上がるのか、とてもたのしみ!